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医療法人 三仁会
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 スポーツ外来

スポーツ外来の紹介  
 
  スポーツ障害には、他の選手とのコンタクトプレイや着地の失敗、転倒などにより大きな外力が一度に患部に加わり受傷する前十字靭帯損傷(ACL損傷)、半月板損傷などや、野球の投球やテニスのスイングなどのように何度も同じ動作を繰り返すことにより発症する障害として投球障害肩(リトルリーガーズシュルダーなど)、野球肘、テニス肘などがあげられます。
 当院ではスポーツ障害全般に対し、専門医と理学療法士が協力して治療にあたっています。
また、地域貢献活動の一環として少年野球チームや少年サッカーチームに対してメディカルチェック(身体機能検査)を行っており、障害予防などの啓蒙活動を行っています。

前十字靭帯損傷(ACL損傷) 半月板損傷 投球障害肩 メディカルチェック

当院での手術件数(2008年度〜2016年度)
 靭帯再建術(膝) 368件  半月板切除術・半月板縫合術 749件
 
 
前十字靭帯損傷(ACL損傷)とは  
 
■どんなときに前十字靭帯損傷は起こるの?
  スポーツ中の受傷がほとんどです。バスケットボール、バレーボール、サッカーなどのスポーツに多く、急な立ち止まりや方向転換、ジャンプの着地の際に膝を内側に捻って(つま先に対して膝が内側に入ることで)受傷することが多いです。その他には、ラグビーや柔道などのコンタクトスポーツ、スキーやスノーボードの転倒時にも受傷しやすい傾向にあります。
 
   
■どんな症状なの?
受傷時は、膝の中で『ブチッ』と切れたような音がしたり脱臼感があったりします。切れた直後は痛みを伴い、出血による膝の腫れが出現します。数週間すると痛みや腫れは引いてきますが、切れた靱帯は自然に治ることはなく、急に立ち止まったり向きを変えたり着地した際に、膝くずれ(膝がガクッと折れる)が生じ、膝の不安定感によりスポーツに支障をきたすようになります。
 
   
■手術をしなければいけないの?どんな治療法があるの?
治療法としては保存療法(手術しない方法)と手術療法があります
 
   保存療法(手術しない方法)  
筋力トレーニングと装具療法を行います。
筋力トレーニングは膝周囲の筋力強化や再受傷を予防するためのトレーニングを理学療法士の指導のもとで行います。筋力トレーニングと膝装具を用いれば階段昇降や軽いジョギングなどの日常生活レベルでの症状改善には一定の効果がありますが、スポーツ活動ではジャンプや急な方向転換などの際に膝くずれや再受傷する可能性があり、スポーツ復帰は困難なことが多いです。
 
 手術療法(前十字靭帯再建術)
手術療法と術後のリハビリテーションにより、術後6ヶ月程度でスポーツ復帰することを目標にしています。前十字靭帯再建術という手術を行い、手術方法は主に下記の2つ方法があります。
 
 @半腱様筋腱を用いた解剖学的二重束再建術(ST法)
切れた靱帯を半腱様筋という太ももの裏の筋肉の腱で作り直します。
場合によっては薄筋という筋肉もあわせて使うこともあります(STG法)。膝のお皿の下方に1cm程度の創が2ヶ所、膝の内側に5cm程度の創が1ヶ所できます。膝の内側にある半腱様筋の腱を採取し、これを用いて前十字靭帯を新たに2本作成します(前十字靭帯は機能的に2本の線維に分かれているため、それを再現するために靱帯も2本作成します。)。大腿骨および脛骨(すねの骨)に小さなトンネルを作り、そこに作成した靱帯を通して、前十字靭帯の位置に金属のボタンとステイプルという固定具で固定します。
 
 A膝蓋腱を用いる方法(BTB法)
膝のお皿(膝蓋骨)とすね(脛骨)の骨の一部を膝蓋腱とともに採取し靭帯を作り直します。膝のお皿の下方に1cm程度の創が2ヶ所、膝の中央に7cm程度の創が1ヶ所できます。大腿骨および脛骨に小さなトンネルを作り、そこに作成した靭帯を通して前十字靭帯の位置に金属のボタンとスクリューとで固定します。
 
 
▲関節鏡(スコープ)による術部の確認▲   ▲ST法による手術風景
 
■術後のリハビリはどんなことをするの?
前十字靭帯損傷後、受傷した膝の筋力は15〜20%も低下します(太ももの太さの違いが見た目で分かるくらいです)。手術を行ってもその間に衰えた筋力はすぐには戻らず、術後早期にスポーツ復帰できるわけではありません。そのためスポーツ復帰をするために筋力トレーニングなどの術後リハビリテーションが重要となります。
当院では術直後からスポーツ復帰までを安全かつスムーズにおこなうことができるように、以下のような流れで術後のリハビリテーションを行っています。入院期間は1週間〜2週間程になります。
 
   
  メディカル期
 
術直後は再建靱帯がゆるんだり、再建靱帯を通した穴が広がったりしてしまうため、過度な膝の屈伸は控えます。筋力訓練は股関節周囲筋や体幹などの幹部外のトレーニングから始めていきます。
 
▲股関節周囲筋の筋力訓練   ▲体幹の筋力訓練
 
移行期
この時期は再建靱帯の強度が最も低下している時期であり、再建靱帯に過度なストレスが加わらないように注意が必要です。この時期から徐々に患部のトレーニングも行っていき、患側下肢の運動性と支持性、バランス能力の獲得を目指していきます。
 
▲ウエイトを使ったトレーニング   ▲マシンを使ったトレーニング
 
アスレチック期
この時期では基本的なスポーツ動作であるランニングやステップ、ジャンプなどの運動能力の獲得を目指します。前十字靭帯損傷の原因は着地動作やステップの際のフォームや体の使い方が悪いことが半数以上であり、再発予防のためにもこれらの動作の正しいフォームを身に付けるためのトレーニングを行います。
 
 ▲ボックスジャンプ
(敏捷性のトレーニング)
   ▲ランジジャンプ
■手術後どのくらいでスポーツに復帰できるの?
スポーツ種目にもよりますが、リハビリテーションにより膝周囲の筋力が回復すればおよそ6ヶ月で復帰できます。
■仕事復帰はどのくらいでできるの?
デスクワークや軽作業であれば退院後間もなく復帰できます。荷物運搬など膝への負担の多い作業はおおむね退院後1〜2ヶ月以内に復帰できる見込みですが、術後の経過により作業内容を一部制限せざるを得ない場合があります。
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半月板損傷とは
 
■どんな時に半月板損傷は起こるの?
半月板は膝関節の中にあり、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(脛の骨)の間にあり、内側にあるものを内側半月板、外側にあるものを外側半月板といいます。膝を捻るなどして膝に大きな外力が加わったときに受傷します。特にスポーツ中に膝を捻った際に受傷しやすいとされています。
 
■どんな症状なの?
足に体重をかけたり、階段昇降やしゃがみこみなどの動作時に膝に痛みを生じます。その他に、膝を動かした際に引っかかり感が生じたり、膝が曲がったまま伸びなくなる(ロッキング)などの症状が出ます。また、運動後などに膝に水が溜まったりすることもあります。半月板は血行の乏しいため、自然に修復されにくい組織です。
 
   
■手術をしなければいけないの?どんな治療法があるの?
治療法としては保存療法(手術しない方法)と手術療法があります
 
   
 保存療法(手術しない方法)
主に筋力トレーニングなどの運動療法を行います。
筋力トレーニングは膝周囲の筋肉を中心に股関節や体幹などの筋力強化を行います。膝関節の可動域が低下しているような場合は、関節の動きを良くするために関節可動域訓練を行ったりもします。保存療法によってある程度症状の改善は見込めますが、あまり症状の改善がみられない場合は手術療法を検討します。
     ▲フリーウェイトを使用したスクワット
 手術療法                              
手術は関節鏡を用いて行います。手術方法には、損傷している部分を縫い合わせる半月板縫合術と、損傷している部分のみを切除する半月板切除術(部分切除術)の2種類があります。関節鏡にて半月板の状態を確認し、縫合できる状態であれば縫合術を行い、縫合することが出来ない場合は切除術を行います。関節鏡による手術のため、膝のお皿の下方に1cm程度の創が2ヶ所できるだけです。
■入院期間はどのくらいなの?
3〜5日程度になります。手術翌日から松葉杖で歩行を開始します。基本的には松葉杖での歩行が安定していれば、退院することが可能なので短期間の入院となります。
■どのくらいでスポーツに復帰できるの?
スポーツの種目によって変わってきますが、半月板切除術では2〜3ヶ月、半月板縫合術では4〜6ヶ月程度とされています。
 
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投球障害とは  
 
投球障害とは,主に野球などでボールを投げる事により生じる障害のことです。投球障害はいわゆる総称で、肩関節では腱板不全損傷や肩上方関節唇損傷(SLAP損傷)、また少年に多いリトルリーガーズショルダーなどがあり、肘関節においては内側側腹靭帯損傷や神経を痛める肘部管症候群、少年期では肘関節内上顆の分節化、離断性骨軟骨炎などがあります。
原因としては主に以下の3つが考えられます
  @投げすぎ
  Aコンディショニング不良(身体の状態が悪い)
  B投球フォーム自体に問題がある
 
   
■肘の障害(野球肘)について
先程述べた原因によって投球障害は発生しますが、肘関節については投球時に肘が下がっている状態になっていると、肘に負担がかかりやすくなります。野球肘は、主に内側型と外側型に分けられます。内側型の方が頻度は多いです。一方、外側型の頻度は少ないですが、進行している場合には手術が必要となります。
 内側型                          
内側型には肘関節内上顆の分節化、内側側副靭帯損傷などがあります。投球時に腕が最もしなっている時、肘関節には外反ストレスが加わっています。肘の内側には対してはそれが伸張ストレス(引っ張られる力)となり、過度な伸張ストレスが繰り返し加わることによって障害が発生します。投球少年期では、骨や軟骨が未成熟なため肘関節内上顆の分節化のように骨や軟骨に障害が発生します。高校生以降では、骨の成熟しているため骨以外の靱帯などに障害が発生します。
 外側型                          
外側型の障害は、離断性骨軟骨炎(OCD)になります。先程述べたように投球時の外反ストレスは、肘の外側に対して圧迫ストレスとなり、それが繰り返されることで軟骨の下の骨が壊死を起こし、それが進行することによって、軟骨に亀裂や変性が発生すると言われています。治療法としては、まず投球禁止期間を設けて経過観察を行い、症状の改善がみられる場合には保存療法のみとなりますが、症状の改善がみられなかったり、症状が進行している場合には手術の適応となります。
 
   
■どんな治療をするの?
コンディショニング不良を改善していくことと不良な投球フォームを修正していくことが治療となります。当院では、投球動作を撮影し、その映像を見ながら投球フォームの指導を行っています。2016年度の投球フォーム撮影件数は約150件(延べ件数)となっています。
 コンディショニング不良に対する治療      
コンディショニング不良の状態とは、関節可動域に制限があったり,筋力が低下している状態のことをいいます。関節可動域制限に対してはストレッチなどを行い、筋力が低下している場合には筋力トレーニングを行います。これらの運動療法は主に関節の機能を高めるために行います。投球動作は全身運動であるため、肩関節や肘関節などの上肢だけではなく、下肢や体幹などの機能も高める必要があります。
 不良な投球フォームに対する治療      
投球障害は投げることにより痛みが出現します。つまり投球フォームが障害の原因になっていることは多く、障害の再発予防のためにも不良な投球フォームを修正することは大変重要となります。そこで、当院では実際に外にあるマウンドで投球動作を撮影し、その映像を見ながら投球フォームのチェックを行います。投球フォームに問題があれば、理学療法士がマンツーマンで投球フォームの指導を行います。
 
 
▲当院のマウンド    ▲投球フォーム撮影の様子
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メディカルチェックについて
 
当院では、地域貢献活動の一環として少年野球チームや少年サッカーチームに対してメディカルチェック(身体機能検査)を行っています。スポーツ傷害の早期発見や予防などを目的として行っています。メディカルチェックの結果やスポーツ傷害についての知識や理解を深めてもらうために講義を開いたり、ストレッチの指導などを行っています。
 
    ▲野球メディカルチェックの様子▲
   
  ▲サッカーメディカルチェックの様子▲  
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